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PEOPLE2017年入社 設計

横野百香(31歳)建築部設計企画課

横野百香(35歳) 建築部設計企画課静岡県出身 / 東京農工大大学院卒 / 2017年4月入社

動物が好きで、チワワを飼っている。大学受験をするまでは歯医者になりたいと思って歯学部を目指していたが、授業で動物の解剖をすると知り、断念。大学は新潟大学で農学部を専攻。野鳥のトキの野生復帰や生態系について学ぶために進学したが、在学中の授業で都市計画に興味を持ち、大学院へ進学。趣味は美術館めぐり。

My senior watched over me
女性が夢をあきらめず、輝ける会社へ
ロールモデルとして切り拓いていきたい。

都市景観から建物の構造設計へ。夢を叶えるために必要なスキルを手に。

昔から美術館に行くのが好きで、特にある建築家さんの作品が大好きでした。その方は、都市計画や造園、インダストリアルデザインなどの都市景観に関わっていらっしゃる方で、一度、直接お話しを伺いたいと訪ねていったこともあるほど。その影響で、大学では都市景観について学んでいました。取り組んでいたのは、「住宅の色や形をどのように統一すれば人は美しい街並みと判断するのか」というテーマ。ちょうどその頃、大学のある新潟で大きな地震があり、山間部では大きな被害を受け、大規模な建て替えを進めなくてはいけない状況に。その時、私の研究が街の復興に役立つのではないかと、その土地の都市開発を修士論文のテーマにすることにしたのです。

その土地には、昔ながらの古い家屋が残っていたので、趣のある街並みをそのままに屋根を揃えてみたらどうだろうか、建物の色を揃えたら統一感が持てるのではないか…など、様々な仮説を立ててみました。現地で住民の方に直接お話しを伺い、調査を進めたのですが、そこで気付かされたのが、建物そのものの安全性への意識。実際に被災された方にとっては、外観や街並みの美しさよりも、またいつ起こるか分からない地震のために、倒れない強い家に住みたいという考えでいらっしゃいました。

こうした経験を踏まえて、街の景観に携わる仕事に就きたいと考えていましたが、その前に家の構造を知らなくては!と気がつき、構造設計に携わる設計事務所に就職しました。

仕事のやりがいも、女性としての働き方も手にしたい。

もともと、携わりたかった分野に辿り着くための修行期間として設計事務所に飛び込んだこともあり、当初は3、4年で必要なスキルを身に付けたら転職しようと考えていました。しかし現実は、そんなに甘い世界ではありません。一人前になるには、10年かかることを知りましたが、中途半端なスキルで辞めても意味がありませんから、早く技術を習得しようとガムシャラに勉強しました。ある程度のことができるようになったのは、6、7年経った頃でした。ちょうどその頃、ヘッドハンティング会社を通じて、東京日商エステムからお声掛けいただいたんです。かねてから携わってみたいと思っていた物件の企画から、打合せ、着工するまで幅広い業務に携われる仕事と知り、今すぐ飛びつきたい衝動に駆られました。

しかし、7年勤めていた設計事務所は居心地も良く、育児と両立しながら活躍できる環境も整っている。当時、もうすぐ30歳を迎える私は、今の環境に後ろ髪を引かる思いで悩んでいました。そんな私の気持ちを汲んでくれたのが、澤社長です。まずは、食事をしながらざっくばらんに話そうと、面談の機会をつくってくれました。そこで素直に今の気持ちを伝えると、「女性が働きやすい環境づくりに力を入れようとしているところ。あなたにも手伝って欲しい」という熱い思いを聞かせてもらいました。その後も、少しでも不安を払拭してほしいと、会社見学をさせてくれたり、女性社員のみの食事会も開いたりしてくれました。おかげで、ここで働くイメージを前向きに持つことができ、入社を決意できたのです。

身に付けたスキルが花開く。やりたいことも、やるべきことも形になっていきました。

当時配属となった「企画室」は、仕入れてきた用地や検討中の土地に、どのような建物が立てられるのか検討するシミュレーションや、設計事務所との建物のプランニング、あがってきた設計図のチェック、見積もりに関するゼネコンとの打合せなど多岐にわたる役割を担います。

これまでの東京日商エステムは、構造設計が分かる人がいなかったため、コストを抑える設計をお願いしたくても、設計事務所やゼネコン側にイニシアチブを握られてしまっていました。私が期待されているのは、まさにその部分。設計事務所の設計士と専門的な話を対等にすることで、こちらの要望を具体的に形にして提案することができるようになりました。携わった案件のコスト面も納期面も大きく効果が見られていることから、会社への貢献も実感でき、大きなやりがいを感じています。

今はまだ、当社での仕事の流れや覚えるべきこともありますが、ゆくゆくは、東京日商エステムならではの代表的な物件を創り、ブランド価値を高めていくことができるのではないかと思っています。やりたいことが満ち溢れています。

女性も働き続けられる環境づくりに向けて、女性ならではの視点を活かしています。

前職では仕事柄、どうしても納期前の徹夜作業や休日出勤を否めない環境でした。一方で、当社では仕事を自分でハンドリングできるので、定時で帰ることもできますし、休日もしっかり休むことができます。月に1度は全社員で飲み会を楽しめる機会があり、社員旅行も社員全員で参加しています。こうした関わりがあるからこそ、職域を超えて社員同士の仲がいい。これが、東京日商エステムの魅力の一つです。

そして、当社でキャリアを築いていきたいと思う中で考えなくてはいけないのが、長く働ける環境であるかどうか、ということ。10年、20年後、家庭や子供を持っても、やりがいを持って働ける環境であるために、私自身も意見を出すようにしています。と言うのも、入社時、社長から「少しずつ増えてきた女性社員のために、制度や環境面など、何でも積極的に意見を発信して欲しい」と言われていたから。

もちろん、言うだけでなく、実際に意見を吸い上げて取り入れていこうという動きがあるので安心感があります。この先、ライフステージが変わっても、キャリアを諦めず、好きな仕事を続けていけるロールモデルとなることで、女性がますます活躍できる会社づくりにも貢献していきたいですね。

仕事で大切にしていること

業務の計画性・効率化を重視して考えるようにしています。一つ一つを積み重ねて完成させていく仕事なので、途中で失敗すると、また戻って仕事をやり直さなくてはいけません。この手戻りが、一番避けたいこと。そのために、仕事を進める順番や、無駄なく取り組むことを、じっくり考えてから取り組むようにしています。

(2020年4月更新)

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