interview
HR MANAGER人事責任者
石川龍平(46歳)専務取締役大阪産業大学出身 / 2000年新卒入社
休日は、社内の部活動であるゴルフや、社長と釣りを楽しむ。最近は愛娘の顔を見るために真っ直ぐ家に帰る日々。はじめて子どもを持ち、“親父”ってこういうものなのか、奥さんってこんなに大変なのかと感慨深く感じている。また、家族を持つ社員への想いも変化が見られるように。
Each person's glow
仕事に本気で向き合う姿勢が
一人ひとりの“輝き”になると、信じています。
教えられたのは、テクニックではなく「姿勢」。
私が入社したのは、設立7年目の時でした。当時は社員60名という規模です。就職活動当時は、まさに氷河期絶頂期。不動産業界を選んだのは、私が当時高校生だった頃に直面した阪神大震災の経験があったから。「稼ぎたい」という思いもあったのですが、震災で住宅の重要性を感じたことが、不動産業界を選ぶ大きな理由となりました。その中で当社を選んだのは、業績がグングン右肩上がりで伸び、勢いがあったからです。入社当時はマイホームの販売をすると思っていたのですが、実際は投資用不動産を扱う部署への配属。それでも、石の上にも3年という思いで頑張りました。
投資用不動産の提案は、まずニーズのあるお客様を発掘することから始まります。社内の営業資料からお客様をリストアップして電話をしていくのですが、最初から買いたいと言う人はそういません。ご案内してもすぐに興味を持っていただけるお客様は稀です。同期は12名いましたが、私は初契約までに半年かかり、12名の中で一番遅い契約でした。
そんな私の初契約は、突然のことでした。ある日の午前中にアポイントが取れ、その日のうちに訪問し、その場で契約をいただくことができたのです。忘れもしません。1100万円の新築物件でした。通常、アポイントをいただけたタイミングでは、ほとんどのお客様は購入の意志がありません。そのお客様の心をいかに動かすか。それは小手先の巧妙な営業トークではなく、ひたすら「まっすぐ、クリーンに、正直に」向き合うことが大切だと教えられました。人と人とのビジネスですから、こちらの姿勢や想いは必ず伝わります。だからこそ、初契約を結んだお客様から「あなただから契約した」とおっしゃって頂けた言葉は何より嬉しかったですね。重たい荷物を降ろして、ようやく仕事の入口に立てたと、ホッとしました。
とことん、真っ直ぐ、正直に向き合う文化。
この仕事の難しさは、お客様のニーズを見極めること。資産運用や相続対策などお客様の困りごとに応じた提案の仕方が求められるほか、不動産や金融の専門知識がなくては契約ができません。そのため、入社して2、3年、しっかり知識を身に付けるまでは上司が商談に同行します。
どうしたら売れるようになるのか?と悩む社員には、私が教えられたとおり、「まっすぐ、クリーンに、正直に向き合いなさい」と伝えています。検討しないとおっしゃるお客様には、何がダメなのか伺うこと。表面上のあたりさわりのない理由ではなく、本音で話してもらえれば、提案できる道が見えてきます。だからこそ、「あなたを信じたい」と思ってもらえることが大切。これが営業の第一歩です。顔をつき合わせて、真正面から本気で向き合う。これは私たちのビジネスと社員の育成、どちらにも通じるものですね。
一人ひとりにあったマネジメントを徹底しています。
管理職に就いたのは、入社5年目、28歳の頃でした。これまで一人で暮らしていたのが、急に家族を持つような、そんな感覚でしたね。責任を感じました。
マネジメントをする上で大切にしていたのは、愛情を持って接すること。ひたむきに頑張るものの、結果が出ず、「私には向いていないのかもしれない」と弱音を吐くメンバーには「絶対にできるようになるから、今は粘れ」と背中を押してあげる。
もちろん、褒めて励ますだけが育成ではありません。メンバーの成長を想えばこそ、怒ることもありますが、何のために怒っているのか、メンバーもきっと伝わっていたはずです。そうして成長した社員がいつしか管理職となり、メンバーを育成することになっても、かつて自分が指導されたように、部下に対して情熱を注ぐのです。一人ひとりの長所と短所、個性を見極め、メンバーの可能性を信じ、できるまで見捨てない。これは当社の文化として根付いています。
誰もが輝いて働き続けられる環境づくり。
現在、専務取締役として営業部の統括と人事・採用を任されています。このビジネスは、「人」あってのもの。経営の品質を左右するのはやはり人だと感じます。だからこそ、社員がイキイキとやりがいを感じながら、長く働ける仕組や環境をつくるのは、私の大事な役割です。今、力を入れているのは女性の採用です。女性比率を40%以上にしようと、積極的に登用しています。東京日商エステムは男性が多い組織でしたので、入社してくれた女性の存在は想像以上に大きいものです。仕事においても女性視点は斬新で、実際に、設計段階から少しずつ変化がみられるようになってきました。
女性社員がより柔軟な働き方ができるよう、ライフイベントにあわせた環境づくりがますます重要になってきます。これは現在、女性社員と一緒に密度濃く、やりとりしながら考えているところです。新卒で入社した女性社員にも、ぜひ、仲間に加わっていただきたいですね。東京日商エステムの魅力は、業界で一番、社員の成長を、幸せを想う会社であるということ。「この会社に入ってよかった」と思える会社だと、自信を持ってお伝えします。
新卒社員へのメッセージ
学歴、社歴問わず平等にチャンスがあり、頑張って出した結果に対して、対価は惜しまない会社です。夢や希望を持ち、そのために仕事を頑張る、真面目な人が集まっています。社員交流も盛んで、派閥もなく、フラットな人間関係であることも魅力の一つ。かけがえのない仲間と、切磋琢磨した時間は、あなたの財産になるはずですよ。
(2022年12月更新)